のぼりの語源と由来

のぼりには「乳付き旗」という別名があります。

これは、のぼりを竿に止めるための筒状の布部分を「乳」(ち)と呼ぶためです。

なぜあの部分が「乳」と呼ばれるかは、一説によれば「犬の乳首の様に行儀よく並んでいるため」であることからだそうで、なるほど言われてみれば、伝統的なのぼりの形をみてみると、きちんと行儀よく乳が並んでいます。

のぼりの語源には、旗竿の上へ上へと押し上げることから「昇り」と表現されるようになったという説があり、幟の持つ意味や使われ方などを見ても、その語源の信ぴょう性は高そうです。

「鯉幟」の場合は、もともと武家が始めた端午の節句に幟を掲げるという風習の中で、中国の古事にある「鯉は天に昇って龍になる」という話を、男児の立身出世への願いに重ねて、幟に「鯉が昇る絵」を描いたことから始まりました。

もともと、武家のかかげた幟は家紋を描いただけのものだったのですが、この風習を真似た庶民のあいだでは、様々な絵や図柄が描かれるようになり、そういった中で「鯉の滝昇り」も生まれたのでしょう。

ここからやがて、あの大型の吹き流し型へと変わっていくわけです。